この記事では、子どもたちがひらがなを読み書きできるようになるのは何歳頃なのか、また読み書きができるようになる年齢の目安もお伝えしています。
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小学校に入る前には約97%の子が、ひらがなの読み書きができる
文部科学省による「幼児教育、幼小接続に関する現状について」(幼児教育・幼少接続について)によりますと、小学校に入る前で、約97%のお子さんがひらがなの読み書きができるとデータで表しています。

子どもがひらがなを”読める”ようになる目安は、2歳半~4歳
ひまわり教育研究センターが現役東大生220人を対象に、何歳くらいでひらがなが読めるようになったかの調査を行ないました。その結果が、以下の通りです。

2歳半~3歳で読めるようになった人が全体の20.8%(31人)と最も多く、次いで3歳~3歳半の20.1%(30人)でした。2歳まで・2歳半までにひらがなが読めるようになった子たちがそれぞれ24人ずつです。
調査の結果、およそ半数以上が3歳までにひらがなを読めるようになっていたことが分かりました。
男女別に見ると、読めるようになった年齢に差が出る
ひらがなが読めるようになる年齢は、男女によって多少の差があります。

データから読み取れる限り、男の子は2歳半頃から読めるようになることが多く、女の子は2歳~2歳半そして3歳~3歳半の間で読めるようになる割合が多いとされます。

4歳児を対象に調査したところ、50音のひらがなを読めていたのは全体の半分
こども学習ねっとの4歳児を対象にしたひらがなの読み書き調査によりますと、4歳の段階で50音のひらがなを読めていたのは50%と全体の半分でした。

子どもがひらがなを”書ける”ようになる目安は、年長児:5歳
では、子どもがひらがなを”書ける”ようになる年齢の目安は何歳頃なのでしょうか。文部科学省が行ったデータをもとに考察しますと、男女ともに年長児(5歳頃)に書けるようになった割合が一番多いことが分かります。
男児だと約96.5%・女児だと約99%と、ほとんどの年長児が自分の名前をひらがなで書けるようになっています。

音韻認識ができるようになるから
上記のデータを見ますと、年長児にあたる5歳で読み書きができるようになった人数が、男児だと77.4%から96.5%・女児でも94.1%から98.8%と増えています。
これは「みかん」などその単語が、「み」・「か」・「ん」の3つの音から成り立っていることを理解できる=音韻認識が4-5歳頃からできるようになるからです。
4歳を過ぎると読み書きのできる子どもが急激に増えるのです。これは、4歳ごろになると、「音韻認識」というものができるようになるからです。
ひらがなの「読み・書き」何歳までにできればいい?|学研教室
この音韻認識は、4-5歳頃から発達してくると言われています。
文字を読み書きできるための前提条件として、4,5歳レベルの日常会話や語彙理解の言語発達が基盤となり、4,5歳頃に発達してくる「音韻認識」の力が必要となってきます。
大阪府教育センター資料
ひらがなの「書き」になると、読めても書けない子が一定数いる
自分の名前と、いくつかのひらがなを書けた4歳児は63%も居ます。
しかし注目すべきは「ひらがなの読み」だと、あいうえお50音すべて書ける子が半数いたのに対し、「ひらがなの書き」になると16%と大幅に割合が減少する点です。
同じ4歳の段階で50音が読める=50音すべてを書けるわけでは無く、読めても書けない子が一定数の割合で存在するということが分かります。文字が反転する、似た文字だと混乱する・書き順が違う…などの声も多々あったようです。
ひらがなの読み書きができる年齢には、個人差もある
データ上では年長児の段階・小学校に入学する前にはひらがなの読み書きができるようになった子が多いですが、「何歳までにできる・覚えられる」という基準は無いことを知っておいてください。
早い段階2歳くらいで覚える子も居るでしょうし、小学校に入ってからグンとひらがな読み書きの習得が早い子も居るでしょう。それぞれがひらがなに興味を持つタイミングも違いますし、個人差が大きいのです。
その年齢で、ひらがなの読み書きができていない・データに当てはまっていないからといって、気にする必要はありません。

